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夢学

2006-07-24

[]皇日和(すめらぎびより)


「私が皇族の一員に…?」

というぶっとんだ展開で一時話題になった皇日和。ですが内容が内容だったためか、それともただ単に盛り上がりが小さすぎて売れなかったのか、絶版になっていたらしく単行本の入手は半ば諦めていたところこないだ古本屋で叩き売られていたところを見つけてしまい、一も二もなく購入してしまいました。作者の根木内勇三先生もこれ以来見ないので、皇宮警察に捕まったとかそんなおしとやかなニュースが定説化しています。


一生に一度くらい言ってみたいと思いませんか。

「私が皇族の一員に…?」

これはそんな願いが現実にあったら、という物語です。


言えいたくてもさすがにこれは言えません。というか、どんな状況でなるんですか。

内容はまぁ言わばサクセスストーリなんですが、舞台が凄いからね。皇族だしね。現代で。

テレビで連日流れる皇室での揉め事。最初主人公も特に所感も持たずに流し見をしているのですが、ある日学校から家に帰ってきたら家の前に黒塗りの車。主人公は当然何かあったと不安を感じるのですが、もうワァワァ騒がれるだけ騒がれて主人公はようやく話の概要だけを理解します。そこで出るのがあの台詞。

「私が皇族の一員に…?」

なんだかんだで戸惑いつつも始めた皇族としての生活。最初は当然周囲も「賤民風情が我々と同じ血筋だと…?」と過剰な脚色つきで非難の目を向けてくるのですが、主人公のひたむきにただ良い方向へ良い方向へと向けられるポジティブなパワーを見ているうちに感化されて、顔はそっぽを向きながらも困ってる主人公に手だけは出してあげるみたいな、そんないじらしさを見せるようになるんです。

今回購入できたのは全三巻のうち一巻だけなのでその辺りで終わるのですが、一応二巻三巻の展開だけは存じております。読んだことはあるからね。あの時買わなかったのが悔やまれる。

まぁ一巻の展開ではないのであまり触れませんが、結局皇族としての生活を終わろうとしてその旨をつげると、最初主人公を一番疎んじていた嫌味が一番名残惜しそうなんですよね。何か耐えているといった感じの表情が印象的でした。凄く萌えた。


これ、他にも色々皇族の伝統的な話とかあってその辺りも面白かったのですが、さすがにそこまでは覚えていないので残りの二冊ももっかい読みたいなあ。